騒音事例別の対応・対策
部屋中を走り周ったり、飛び跳ねたり、おもちゃを床に叩きつけたりと、これでもかと言うくらい子供は騒音を発します。実は、マンションやアパートで最も多いといわれる問題が、この「子供の騒音」。
深夜に子供が騒ぎ出せば、親として注意するのは当然ですし、防音シートを床に敷いて、事前対策も出来るはずです。なぜ、しないのか?出来ないのか?それは、騒音に対する感覚の違いによるもののようです。
騒音元の住人は、自分が騒音を発しているという理解してない事が多々あります。「まだ深夜じゃないし大丈夫」「絨毯引いてるから足音は響いてないはず」と、自分なりに気をつけているつもりでも、音の響きやすさを知らないのです。
ですから、管理会社や大家から「騒音の苦情が出ている」という注意を受けて初めて、隣や上下の階まで音が漏れていたことに気づくという事もありますから、軽い気持ちで大丈夫です。まずは、管理会社・大家に相談してみて下さい。
しかし、中には、注意を受けた事で、近所に疑いの目を向けたり、嫌悪感を抱く騒音主がいることも事実です。少しの時間や少し耳障りな騒音であれば、ご近所さんとの付き合いを考えて、耳栓などの防音グッズで我慢した方が無難です。騒音の質に合わせて、しっかりと耳栓・イヤーマフを選びましょう
民事には介入しない警察ですが、深夜に及ぶ騒音に関しては、住民同士の大きなトラブルに発展するため、事前処置として対応してくれます。110番にダイヤルして、「近所の騒音がうるさくて眠れない」と伝えて下さい。警察は騒音主にに対して注意・指導を行うだけですが、それでも、警察沙汰となれば、騒音主も危機感は感じるでしょう。
もし、子供の騒音が原因で、不眠症などの睡眠障害に陥った場合、一般的な社会生活上の受忍限度を超えたとし、「不法行為に基づく損害賠償請求」として損害賠償を請求することができます。しかし、裁判となれば、費用も手間も掛かり合理的な解決方法には至りません。
まずは牽制として、内容証明郵便を送りましょう。内容証明とは、手紙の内容と発送日を公的に証明するもので、訴訟の意思を相手方に示す事が出来ます。内容証明郵便が自分宛に届き、「小額訴訟」や「簡易裁判」などの文字を見たら、普通の人は動揺します。